帯状疱疹後神経痛と診断された70歳 男性

①右腕から指先までの痛み、②握りづらい[無理に曲げるとしびれる]

◯発症

70歳代、男性

・右腕に発疹を見つけ皮膚科を受診、「帯状疱疹」と診断された。

・2週間後、痛みと腫れが強くなり物が握れなくなった

・ペインクリニックを紹介され「帯状疱疹後神経痛」と診断、内服薬を4ヶ月続けるが痛みが強くなる。

遠絡療法を検索して当院を受診した。

◯経過

1ヶ月目は週3回、2ヶ月目は週2回、3ヶ月目以降は週1回遠絡療法を行いました。

痛み

経過痛み補足
2週間後8触るとビリっとする。
指を曲げると腕にシビレが出る
1ヶ月後5シャツが触るとピリピリ痛い。
指先を触るとビリっとする。
4ヶ月後3痛くない日がある。
6ヶ月後1疲れると腕に鈍痛が現れる。

握りにくさ

経過握りにくさ補足
2週間後5治療後なら握りやすい
1ヶ月後4軽い荷物なら持てれる
4ヶ月後0不自由はなくなった
6ヶ月後何でもできる!

症状スケール

・"10"を初診時の辛さ、

・"5"で我慢はできるが症状がある

・"3"で症状がない時がある

0から10の11段階に分けて、現在の症状がどの程度かを主観的に伝えてもらっています。

*参考資料:日本ペインクリニック学会

症状について

神経線維に傷やダメージが生じると本人にとって過酷な症状が現れます。

痛覚過敏:剣山でグサグサ刺されるような痛み、日に何度も強い痛みに襲われる等

アロディニア:衣服が触れただけでヒリヒリ、ズキズキと痛む等

遠絡医学ではツボを用いて”神経線維の修復・再生”を促します。

神経線維の修復・再生には3ヶ月から3年が必要ですが、ちぎれた導線のように放置しても改善しません。

少しでも変化があれば、症状は固定していないので改善する見込みがあります。

今回の症例では4ヶ月で日常生活の不自由がなくなりましたが変化には個人差があります。

参考資料:小泉医院遠絡医療